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mojojojoとは:カプセルトイ100万個を売った無表情ぬいぐるみの正体 

2026/7/13

結論

mojojojo(モジョジョジョ)は、ぬいぐるみ作家・尾崎歩美氏が2013年に立ち上げたぬいぐるみ・雑貨ブランドです。2024年7月に発売されたカプセルトイをきっかけにSNSで爆発的に広がり、フィギュアマスコットはシリーズ累計100万個を突破しました。

  • 原点は「作家の手縫いぬいぐるみ」という個人ブランド

  • カプセルトイ発売からわずか1年半で累計100万個を突破(2026年2月時点)

  • 「日本キャラクター大賞2026 ニューフェイス賞」を受賞

  • 権利は作家の会社である株式会社リトルウインドウが保有し、ライセンス窓口は学研ステイフルが担当

本記事では、mojojojoがどこから来て、なぜ売れているのか、権利とライセンスの仕組みまでを整理します。

mojojojo誕生の背景:雑貨バイヤーだった作家の違和感

mojojojoの生みの親は、ぬいぐるみ作家の尾崎歩美氏です。雑貨店で文具やアパレル、アクセサリー売り場のバイヤーを務めた後、独学でぬいぐるみ作りを習得し、2013年から「mojojojo」名義で作家活動を始めました。

転機は2014年の第1子出産です。「自分の子どもにあげたいと思えるぬいぐるみが見つからない」という個人的な違和感が、ブランドの原点になりました。当時の主流だった目が大きくベビーフェイスなデザインとは逆の、素朴で飾らない造形を追求したことが、後に「媚びない可愛さ」と呼ばれる独自性につながります。

代表シリーズの「Todd Friends(トッドフレンズ)」は、よちよち歩きの幼児を意味する英語のToddlerに由来します。原型は尾崎氏の姉が35年ほど大切にしてきた白いクマのぬいぐるみで、これをモデルにした白クマが定番キャラクターの「Cherry on top」です。

デザイン上の最大の特徴は、口を描かないことです。持ち主が自分の感情を投影できるよう、笑っているようにも泣いているようにも見える余白を意図的に残しています。個体ごとの正式な名前や細かい設定をあえて与えず、「手に取った人が名前をつけて可愛がってほしい」というスタンスも、従来のキャラクタービジネスとは一線を画しています。

ブレイクの経緯:2024年のカプセルトイが起こした自然発生バズ

mojojojoが全国区になった決定打は、2024年7月にケンエレファントから発売されたカプセルトイ「mojojojo フィギュアマスコット」(1回500円・全4種)です。フロッキー加工の起毛質感とカラビナ付きの仕様で、バッグに付けられる手のひらサイズが特徴でした。

発売後、バッグチャームとして持ち歩く写真がXやInstagramで急速に拡散します。興味深いのは、このバズが仕掛けられたものではなかった点です。尾崎氏自身が「どうしてあんなにバズったのか分からない」「きっかけの投稿も見つけられていない」と語る、自然発生的な現象でした。作家本人は当初「万人受けするデザインではないので売れ残るだろう」と考えていたといいます。

結果として第1弾は即完売し、増産を重ねてシリーズ累計100万個を突破しました(2026年2月時点)。伊勢丹新宿店のポップアップでは商品が即完売するなど、入手困難な状態が続いています。

背景には市場全体の追い風もあります。日本カプセルトイ協会の調べでは、2025年のカプセルトイ市場は出荷ベースで約1,960億円と前年比39%増の急成長を遂げており、mojojojoはこの波の中心にいたヒット商品といえます。

主要マイルストーン

出来事

2013年

尾崎歩美氏が「mojojojo」名義で作家活動を開始

2014年

第1子出産を機に「Todd Friends」の原型が生まれる

2024年7月

ケンエレファントからカプセルトイ発売、SNSでバズ

2024年12月

権利管理会社・株式会社リトルウインドウ設立

2025年8月

日販ステーショナリーから文具シリーズが全国発売

2025年11月

LOWRYS FARMとのアパレルコラボ

2025年12月

Yahoo!検索大賞ネクストブレイク選出、学研ステイフルがライセンス窓口に

2026年2月

カプセルトイ累計100万個を突破

2026年4月

ワニブックスのムック本がAmazon総合1位を獲得

2026年6月

日本キャラクター大賞2026 ニューフェイス賞を受賞

客観的な評価:受賞歴が示す「本物のヒット」

mojojojoの勢いは、業界の公式な評価にも表れています。

2026年6月には、キャラクターブランド・ライセンス協会が主催する「日本キャラクター大賞2026」でニューフェイス賞を受賞しました。同年のグランプリは、史上初の3連覇で殿堂入りしたちいかわです。つまりmojojojoは、業界団体から「次に来る新星」として公式に認められたことになります。

これに先立つ2025年12月には「Yahoo!検索大賞2025」のネクストブレイク商品部門にも選出されています。カプセルトイとLOWRYS FARMコラボの話題化により検索数が急上昇したことが選出理由でした。日経トレンディの2025年上半期ヒット商品でも取り上げられ、メディアからの注目も定着しています。

権利を持っているのは誰か:リトルウインドウと学研ステイフルの関係

mojojojoは「学研のキャラクター」と紹介されることがありますが、正確には異なります。権利構造は次の通りです。

役割

企業

概要

原作・権利保有

株式会社リトルウインドウ

尾崎歩美氏が代表を務める会社。2024年12月設立

ライセンス窓口

株式会社学研ステイフル

2025年12月から商品化ライセンス業務を担当

学研ステイフルの親会社

日本出版販売(日販)

2023年に学研HDから株式51%を取得

著作権は作家側の会社であるリトルウインドウが保有し、企業とのコラボや商品化を仲介する窓口を学研ステイフルが担う体制です。個人作家発のブランドが、法人化とライセンス代理体制の整備によってビジネスを拡大する、近年の典型的な成功パターンといえます。

なお学研ステイフルは、2023年に学研ホールディングスが株式の51%を日本出版販売に譲渡したため、現在は日販グループの企業です。書店・雑貨店への全国流通網を持つ日販グループがライセンス窓口を担うことで、文具や雑貨の全国展開がしやすい構造になっています。

拡大戦略:カプセルトイ起点のマルチカテゴリー展開

mojojojoの商品展開は、カプセルトイの成功を起点に一気に多分野へ広がりました。

文具では日販ステーショナリーが2025年8月から全国の書店・雑貨店で展開しています。アパレルではLOWRYS FARM、GLOBAL WORK、FREAK'S STOREなど有名ブランドとのコラボが続き、食品では日本酒の獺祭とのコラボセットが日本橋三越で限定販売されました。流通ではイオンのキャンペーンにも起用され、書籍ではワニブックスのぬいぐるみチャーム付きムック本が予約段階でAmazon総合1位を獲得しています。

この戦略の特徴は、500円のカプセルトイという「入口」と、1体6,600円から19,800円の手縫いぬいぐるみという「頂点」の両方を持っている点です。手軽に買える量産品でファンを広げつつ、作家の一点物に近いハンドメイド品が抽選販売になるほどのプレミア性を保つ、二層構造のブランド設計になっています。

売上高そのものは公式に開示されていませんが、カプセルトイだけで小売ベース約5億円規模(100万個×500円の単純計算)に達し、そこに文具・アパレル・食品・出版のライセンス収入が積み上がる構造です。

ちいかわ・おぱんちゅうさぎとの違い

SNS発のキャラクターというと、ちいかわやおぱんちゅうさぎが代表格です。mojojojoも同じくSNS拡散からグッズ展開へ進んだ点は共通していますが、決定的な違いが2つあります。

1つ目は原点です。ちいかわやおぱんちゅうさぎがX上の漫画・イラストから生まれたのに対し、mojojojoは「ぬいぐるみという立体物」が出発点です。物語やセリフではなく、手触りと造形そのものがコンテンツになっています。

2つ目はキャラクター設定の考え方です。ちいかわが濃密な物語世界でファンを惹きつけるのに対し、mojojojoは名前も設定も最小限にとどめ、解釈を持ち主に委ねます。「余白」を武器にする点で、対照的なアプローチです。

規模ではまだ確立IPのちいかわに及びませんが、ニューフェイス賞とネクストブレイク選出という「これから伸びる枠」での評価は固まりつつあります。

ぬいぐるみブランドとしてのmojojojoが示すこと

mojojojoの事例が示唆的なのは、スタートが大手企業の企画ではなく、1人の作家の手縫いぬいぐるみだったことです。個人ブランドとして10年以上活動を続けた土台の上に、カプセルトイという量産・低価格の入口が接続された瞬間、一気に全国区へ広がりました。

キャラクタービジネスにおいて、ぬいぐるみは「触れて、持ち歩ける」という他のグッズにない強みを持ちます。mojojojoのバズがバッグチャームの写真投稿から始まったことは、その象徴といえるでしょう。

よくある質問(FAQ)

Q. mojojojoとは何ですか?

A. ぬいぐるみ作家・尾崎歩美氏が2013年に立ち上げたぬいぐるみ・雑貨ブランドです。代表シリーズは「Todd Friends」で、口のない素朴なデザインが特徴です。

Q. mojojojoはなぜ人気になったのですか?

A. 2024年7月発売のカプセルトイがSNSで自然拡散したことがきっかけです。バッグに付けられるサイズ感と、感情を投影しやすい無表情のデザインが幅広い層に支持されました。

Q. mojojojoのカプセルトイは何個売れましたか?

A. フィギュアマスコットシリーズの累計販売数は、2026年2月時点で100万個を突破したと報じられています。

Q. mojojojoの権利はどの会社が持っていますか?

A. 作家の尾崎歩美氏が代表を務める株式会社リトルウインドウが権利を保有しています。商品化ライセンスの公式窓口は学研ステイフルです。

Q. mojojojoは学研のキャラクターですか?

A. いいえ。学研ステイフルはライセンス窓口であり、原作の権利はリトルウインドウにあります。また学研ステイフル自体も2023年から日販グループの企業です。

Q. mojojojoの売上はいくらですか?

A. 公式の売上高は開示されていません。カプセルトイ累計100万個や多数の企業コラボから、規模の拡大が続いていると推定されます。

Q. mojojojoの表記は「モジョジョジョ」ですか?

A. 正式にはすべて小文字の「mojojojo」で、カタカナでは「モジョジョジョ」と表記されます。『パワーパフガールズ』の悪役「Mojo Jojo」とは別物です。

Q. mojojojoはどこで買えますか?

A. 全国のカプセルトイコーナーのほか、ロフトや書店・雑貨店、コラボ先のアパレルショップ、ポップアップイベントなどで購入できます。人気商品は品切れになることも多い状況です。

まとめ

mojojojoは、1人の作家の手縫いぬいぐるみから始まり、カプセルトイを入口に100万個規模のブランドへ成長した事例です。権利を作家側が持ち、流通に強いパートナーがライセンス窓口を担う体制は、これからキャラクターブランドを立ち上げる人にとって参考になる設計といえます。自社キャラクターのぬいぐるみ化を検討する際は、まず試作から小さく始めるのが現実的です。ANMSは試作10個・量産100個からの中ロット帯で、こうしたブランド立ち上げ初期の発注に対応しています。

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