ぬいぐるみOEMの発注から納品までの完全ガイド|標準3ヶ月の流れと各工程の所要日数
2026/5/14
ぬいぐるみOEMの発注から納品までの完全ガイド|標準3ヶ月の流れと各工程の所要日数
ぬいぐるみOEMを発注してから手元に届くまで、どれくらい時間がかかるのか。
結論から言うと、標準で約3ヶ月です。内訳は、サンプル製作に約2週間、量産に15〜45日(数量により変動)、日本への輸送に約1週間。さらに発注前のヒアリングと三面図確認に1〜2週間ほど加わります。
この記事では、お問い合わせから納品までの9つの工程を、所要日数とお支払いのタイミングつきで解説します。あわせて、急ぎたい場合の選択肢、中国の長期連休による影響、PVCパーツを組み合わせた複合製品の特殊スケジュールまでカバーします。
ANMS(ぬいぐるみ専業のOEMメーカー)が、自社の標準フローをもとに執筆しています。他社の場合は工程・日数が異なる場合があります。
標準スケジュールの全体像
工程 | 所要日数 | お客様の作業 | お支払い |
|---|---|---|---|
1. お問い合わせ・ヒアリング | 1〜3日 | 仕様の相談 | なし |
2. お見積もり提出 | 最短2営業日 | 内容確認 | なし |
3. サンプル発注・お支払い | 1日 | 入金 | サンプル費 |
4. 三面図の作成・確認 | 3〜7日 | 内容確認・指示 | なし |
5. サンプル製作 | 約14日 | — | なし |
6. サンプル確認・修正 | 数日〜2週間 | 写真・動画確認 | なし |
7. 量産発注・お支払い | 1日 | 入金 | 量産費 |
8. 量産製作 | 15〜45日 | — | なし |
9. 出荷・納品 | 約7日 | 受取 | なし |
合計の目安:約90日(3ヶ月)。修正回数や数量によって前後します。
STEP 1:お問い合わせ・ヒアリング
希望するデザイン・サイズ・素材・数量などをヒアリングします。
ANMSの場合は、Zoomで30分程度のミーティング、または書面のやりとりでスタートします。「予算感」「個数」「作りたいイメージ」をすり合わせます。
用意しておくとスムーズなもの
正面イラスト(1枚でOK、AI/PSD/PNG形式・350dpi推奨)
想定数量と希望納期
参考画像(雰囲気の近い既製品など)
正面イラストしか手元にない場合でも問題ありません。側面・背面の三面図は、後工程でANMSが作成します。
STEP 2:お見積もり提出
ヒアリング内容をもとに、サンプル費用・量産単価・納期を提示します。
この時点では費用は発生しません。 お見積もりに納得いただいてから次のステップへ進みます。
ANMSの場合、最短2営業日で見積もりを提出します。仕様・コストが異なる3つのプランで並べてご提案することもあります。
STEP 3:サンプル発注・お支払い
お見積もりにご納得いただけたら、サンプル製作費をお支払いいただきます。
ANMSのお支払いルール:
案件規模 | お支払い方法 |
|---|---|
量産費が30万円以下 | サンプル費+量産費をまとめて前払い |
量産費が30万円超 | サンプル費のみ前払い(量産費はSTEP 7) |
入金確認後、三面図の作成を開始します。
STEP 4:三面図の作成・確認
正面・側面・背面の三面図(デザイン設計図)を作成します。
ここで決めることは多岐にわたります。
全体サイズ・ポーズ・パーツ構成
基本配色(Pantoneコードでの指定を推奨)
素材の種別・グレード(ボア、ベロア、うさぎ毛など)
刺繍・プリント・PVCパーツなどの加工方法
タグや付属品の仕様
三面図の修正は何度でも無償で対応します。なぜここまで丁寧かというと、ここで仕様を固めておかないと、サンプル後の修正コストが大きく跳ねるからです。三面図が確定してから、サンプル製作に入ります。
STEP 5:サンプル製作(約2週間)
確定した三面図をもとに、中国の工場でサンプルを製作します。
製作期間の目安:約14日
製作の途中と完成時に、以下の方法で確認していただきます。
前面・後面・左右側面・刺繍や細部の写真
全体の仕上がりがわかる動画
実物でのご確認を希望される場合は、日本への送付に約2週間追加で必要です。サンプルの感触や重量を実物で確認したいなら、最初の段階で伝えておきましょう。
STEP 6:サンプル確認・修正対応
写真・動画を確認いただき、修正がある場合は対応します。
修正費用のルール
修正内容 | 費用 |
|---|---|
確定した三面図と一致している部分の修正(工場側の問題) | 無償・無制限 |
確定した三面図とは異なるデザイン変更 | 2回目以降 80,000円/回 |
スケジュール延長の目安
デザイン修正1回あたり:約3日
実物修正1回あたり:約2週間
「三面図と違うものができてきた」のは工場側の問題なので、ANMSが無償で対応します。一方、「三面図確定後にデザインを変えたい」のは新たな作業発生なので、2回目以降は有償です。
ご承認いただいた時点で、量産費用が正式に確定します。
STEP 7:量産発注・お支払い
量産費が20万円を超える案件は、ここでお支払いが入ります。
量産開始前:50%前払い
納品時:残り50%
20万円以下の案件は、STEP 3でまとめて前払い済みなので、ここでの支払いはありません。
STEP 8:量産製作
数量に応じた製作期間の目安:
数量 | 製作期間 |
|---|---|
〜10個 | 約15日 |
11個〜999個 | 約30日 |
1,000個以上 | 約45日 |
数量が多いほど絶対日数は伸びますが、単価は下がります。ANMSの場合、100個発注で単価5,500円〜、300個以上で3,000円〜が目安です。
STEP 9:出荷・納品
製作完了後、日本への輸送に約1週間かかります。
到着後、外装の確認・検品ののち、お客様にお届けします。
よくある延長要因:中国の長期連休
中国の工場が止まる期間が年に2回あります。ここに納期が重なると、納品が大きく後ろ倒しになります。
連休 | 時期 | 影響 |
|---|---|---|
国慶節 | 10月初旬の約1週間 | 9月末〜10月の納品に大きく影響 |
春節(旧正月) | 1〜2月の約2週間 | 1〜3月の納品に大きく影響 |
目安:9月末〜10月納品をご希望の場合は、6月初旬までの発注を推奨します。 春節も同様で、年明け納品を狙うなら前年10月までの発注が安心です。
連休前後は工場と輸送の両方が混雑するため、可能な限り早めの発注がおすすめです。
急ぎたい場合の選択肢
「展示会まで2ヶ月しかない」「ポップアップに間に合わせたい」というご相談もよくあります。
最短スケジュールの目安:約2ヶ月
ただし、これは修正なしの場合のみ実現可能なスケジュールです。
短縮するためのコツ:
三面図段階で仕様を完璧に固める(修正回数を減らす)
実物サンプル送付は省略し、写真・動画確認のみ
量産数量を少なめに(10個〜なら最短15日)
中国の連休期間を避ける
それでも約2ヶ月が下限です。「来週納品」「1ヶ月以内」は現実的に不可能、と覚えておくと安心です。
PVCパーツとぬいぐるみを組み合わせた製品の場合
PVCパーツ(プラスチック樹脂)とぬいぐるみを組み合わせた製品は、通常のぬいぐるみより大幅に時間がかかります。
全工程の目安:約100〜150日
理由は4つの追加工程があるためです。
3Dデザイン(7〜14日):PVCパーツの構成と布パーツの分担を決定
3Dプリント検証(3〜7日):形状・サイズ感・接合方法を実物サンプルで確認
金型作成(20〜30日):PVC部分の金型を製作
外観・彩色検証(7〜14日):透明度、色合わせ、全体バランスを確認
特に金型は、一度作ってから変更が難しく、修正のたびに費用と時間が発生します。だからこそ、3Dプリント検証で構造の問題を早期発見しておくのが大事です。
「キャラクターに硬いパーツを組み合わせたい」「目や角だけPVCにしたい」というご相談は、通常のぬいぐるみより約2倍の時間を見込んで、早めに動き出すのが正解です。
まとめ:余裕を持って動き出すのが正解
ぬいぐるみOEMの標準スケジュールを改めて整理します。
通常のぬいぐるみ:約3ヶ月(最短2ヶ月)
PVC+ぬいぐるみ複合品:約100〜150日
中国の長期連休(国慶節・春節):さらに延長要因
「いつまでに欲しいか」を逆算して、少なくとも3ヶ月前には動き出すのが安全です。販売開始日が決まっている場合は、5ヶ月前に動き出すと安心です。
ANMSでは、初回ヒアリングから仮見積もりまで最短1週間で対応しています。具体的なスケジュールが知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。
よくあるご質問
Q. サンプルは何日かかりますか? A. 三面図確定後、約2週間です。実物送付を希望される場合は、日本への輸送で+約2週間です。
Q. 修正は何回まで無料ですか? A. 三面図の修正は無料・無制限です。サンプル修正のうち、確定した三面図と一致していない部分は無償。三面図確定後のデザイン変更は2回目以降、80,000円/回が発生します。
Q. 最短で何ヶ月かかりますか? A. 修正なしを前提に、最短約2ヶ月です。
Q. 急ぎの相談はできますか? A. はい、ご相談ください。スケジュール短縮の可能性を、案件の仕様と連休カレンダーを見ながらご提案します。
詳しいFAQはよくあるご質問ページもご覧ください。
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