ぬいぐるみOEMとは?依頼できる範囲・ロット・発注前の基礎知識
2026/8/16
自社キャラクターをぬいぐるみにしたいと思っても、「イラストだけで相談できるのか」「何個から作れるのか」「工場とのやり取りまで自社で行うのか」と、発注前に迷うことは少なくありません。
ぬいぐるみOEMでは、三面図の作成、サンプル、量産、検品、納品まで委託できます。ただし、すべてを委託先へ丸投げする仕組みではありません。用途、対象年齢、数量、予算、納期、キャラクターの残したい特徴は依頼主が決め、各段階で承認する必要があります。
この記事では、海外工場でぬいぐるみOEMを支援する私たちANMSが、OEMの仕組み、委託できる工程、見積もり前の準備、発注先の選び方を解説します。実際の量産管理で使う考え方を基に、サンプルと量産品のずれを防ぐ方法も紹介します。
- ぬいぐるみOEMとは?自社ブランドで製造を委託する仕組み
- オーダーメイド・ODMとの違い
- OEMで依頼主が決めること・委託先が担うこと
- 法人向けぬいぐるみOEMが使われる主な場面
- ぬいぐるみOEMで依頼できる4つの工程
- ①企画・三面図・仕様書の作成支援
- ②サンプル作成・確認・修正
- ③量産・品質管理・検品
- ④包装・輸送・通関・納品
- ぬいぐるみOEMの見積もり前に整理する6つの条件
- ①用途・対象年齢・販売地域
- ②サイズ・数量・SKU数
- ③デザイン資料・再現したい特徴
- ④素材・加工・付属品・包装
- ⑤予算・希望納期
- ⑥品質・表示・権利の条件
- ぬいぐるみOEMのロット・費用・納期は何で変わる?
- 最小ロットはサイズ・仕様・SKUごとに変わる
- 費用は本体単価だけでなく総額で比べる
- 納期は仕様確定・サンプル・量産・輸送の合計で考える
- ぬいぐるみOEMを発注して納品されるまでの5ステップ
- ①相談・見積もり
- ②三面図・仕様書の作成
- ③サンプル作成・修正・承認
- ④量産・検品
- ⑤輸送・納品
- ぬいぐるみOEM会社を選ぶ4つの確認ポイント
- ①企画・設計からどこまで対応するか
- ②ロット・見積もりの条件が明確か
- ③サンプルと量産品の品質をどう管理するか
- ④連絡・進捗共有・納品まで任せられるか
- サンプルと量産品のずれを防ぐには品質基準を管理できる委託先を選ぶ
- ①最終サンプルを量産の判断基準にしているか
- ②寸法・重量・素材を数値と名称で記録しているか
- ③表情・姿勢・パーツ位置を同じ角度の写真で残しているか
- ④不良判定と発見後の対応を量産前に決めているか
- ぬいぐるみOEMに関するよくある質問
- ぬいぐるみOEMは1個から依頼できますか?
- 正面イラスト1枚だけでも相談できますか?
- サンプルの修正は何回までできますか?
- 見積もりには何を用意すればよいですか?
- 他社のキャラクターをぬいぐるみにできますか?
- ぬいぐるみOEMは委託範囲と品質管理体制で選ぼう
【ぬいぐるみOEM工場選びから相談したい法人担当者の方へ】
ANMSでは、法人・事業者向けを中心に、10個からぬいぐるみ制作をご相談いただけます。正面イラスト1枚から三面図を作成できるため、用途、数量、予算、希望納期が分かる範囲でも問題ありません。まずは無料でご相談ください。
ぬいぐるみOEMとは?自社ブランドで製造を委託する仕組み
OEMとは、依頼主の注文と仕様に基づき、メーカーが依頼主ブランドの製品を製造する仕組みです。

依頼主が商品化の目的と承認基準を示し、委託先がぬいぐるみとして成立する設計や製造工程へ落とし込むことで、初めて量産できます。
オーダーメイド・ODMとの違い
オーダーメイドは、依頼者の希望に合わせて個別に作る行為全般を指すことが多く、個人が鑑賞用に1個だけ依頼するサービスも含まれます。OEMは、自社ブランドの商品や販促物として、一定数量を委託製造する法人取引を中心に使われる言葉です。
ODMは、一般に製造だけでなく、製品の企画や設計まで委託先が担う形を指します。ただし、OEM・ODMというサービス名と実際の担当範囲が一致するとは限りません。
名称ではなく、企画、設計、製造、検品、物流のどこまで依頼できるかを確認することが重要です。
OEMで依頼主が決めること・委託先が担うこと
依頼主が決めるのは、用途、対象年齢、数量、予算、希望納期、ブランドとして譲れない表現です。三面図やサンプルを見て、次の工程へ進めてよいか判断することも依頼主の役割です。
一方、OEM会社へは、三面図・仕様書の作成支援、工場選定、サンプル制作、量産管理、検品、輸送などを依頼できます。ただし、対応範囲は会社ごとに異なります。「対応可能か」だけでなく、誰が仕様を決め、誰が承認し、不具合時に誰が対応するかまで確認しましょう。
法人向けぬいぐるみOEMが使われる主な場面
法人向けぬいぐるみOEMは、販売用のキャラクターグッズ、企業マスコット、ノベルティ、周年企画、キャンペーン、展示・公式SNS用のアイテムなどに使われます。IP、ゲーム、VTuber、映像作品などの公式商品にも活用できます。
一方で、記念品として1個だけ作りたい場合は、個人向けオーダーメイドサービスのほうが条件に合うことがあります。商品化や配布を前提に複数個を作りたい場合は、法人向けOEM会社へ相談すると、量産、検品、包装、納品まで含めて検討できます。
ANMSでは、三面図の作成、案件に合う海外工場の選定、写真・動画によるサンプル確認、現地検品、通関を含む納品まで一貫してご相談いただけます。自社で管理する工程を減らしたい場合は、無料相談で対応範囲をご確認ください。
ぬいぐるみOEMで依頼できる4つの工程
ぬいぐるみOEMの委託範囲を、企画・設計、サンプル、量産・品質、包装・納品という4つの責任ブロックに分けて説明します。この4つは業界共通の固定サービスではなく、委託先へ確認したい代表的な範囲です。

各工程では、「誰が作業するか」に加えて、「誰が決めるか」「誰が承認するか」「問題が起きたときに誰が対応するか」を確認してください。
①企画・三面図・仕様書の作成支援
最初の工程は、平面のキャラクターを、縫製して量産できる形へ変換することです。正面イラストだけでは見えない側面・背面を補い、全体サイズ、ポーズ、配色、素材、刺繍、付属品、包装を三面図や仕様書へ落とし込みます。
依頼主は、顔の比率、シルエット、髪型、衣装など、必ず残したい特徴を伝えます。OEM会社には、図面作成が見積もりに含まれるか、修正は何回・どの段階まで可能か、最終的な仕様書を共有してもらえるかを確認しましょう。
②サンプル作成・確認・修正
仕様が固まったら、量産前にサンプルを作ります。形、表情、色、素材感、手触り、重量、パーツ位置、タグなどを確認し、必要に応じて修正します。写真・動画だけで確認するのか、実物を送ってもらうのかも、納期と費用に影響する項目です。
修正条件は、工場が確定仕様を再現できていない場合と、依頼主が確定後にデザインを変更する場合で分けて確認してください。後者は、作り直しの費用や納期延長が発生することがあります。
最終サンプル(承認済みサンプル)の承認は、単なる感想確認ではなく、量産開始の判断ゲートです。量産後に直せない部分がないかを確認しましょう。承認した最終サンプルと仕様書を基に量産基準を作成・管理できるか、委託先へ確認します。
③量産・品質管理・検品
量産では、本番に使う生地、刺繍糸、詰め綿、付属品、包装資材などを固定し、最終サンプルとのずれを確認します。手作業を含むぬいぐるみは個体差が生じるため、寸法やパーツ位置などの許容範囲も決めておく必要があります。
検品は、工程内、出荷前、現地、国内など複数の段階で行えます。全数か抜き取りか、検針を含むか、不良品が見つかった場合に再検品・修正・再生産のどれを行うかを発注前に決めましょう。
④包装・輸送・通関・納品
完成後は、OPP袋、タグ、台紙、外箱などの包装を行い、指定先へ輸送します。海外工場を使う場合は、国際輸送と通関、国内配送も必要です。
見積もりでは、工場出荷までか、日本の指定先への納品までかを確認してください。国際送料、通関に関する費用、関税・税、国内配送が含まれているかも、総額を左右します。
ぬいぐるみOEMの見積もり前に整理する6つの条件
見積もり、三面図、サンプル、量産、安全確認のいずれかへ直接影響する情報を、6領域に整理します。これは最終仕様をすべて決めるための一覧ではなく、OEM会社から提案を受け、複数社の見積もり条件を揃えるための準備項目です。

すべてを決定しておく必要はありません。決まっている条件と「提案してほしい条件」を分けて伝えると、予算や納期に合う代替案を受け取りやすくなります。
①用途・対象年齢・販売地域
販売用、配布用、展示用、SNS撮影用など、制作目的を伝えます。同時に、誰が使う製品か、対象年齢をどう設定するか、どの国・地域で販売または配布するかを整理してください。用途と対象年齢は、素材、パーツ、安全確認、表示、タグ、包装の条件に影響します。
特に日本で3歳未満向け玩具として扱う場合は注意が必要です。 2025-12-25 以降に国内で製造または輸入される3歳未満向け玩具には、技術基準への適合、対象年齢・使用上の注意などの警告表示、子供PSCマークが関係します。
詳細は経済産業省の乳幼児用玩具に関する案内を確認し、個別製品への適用は所管官庁や専門機関へ相談してください。
②サイズ・数量・SKU数
全高、座高、手のひらサイズなど、完成時の大きさを伝えます。数量は合計だけでなく、色、衣装、サイズ違いごとのSKU数と、1SKU当たりの数量に分けてください。
たとえば合計100個でも、1種類を100個作る場合と、5種類を20個ずつ作る場合では、型紙、資材、切り替え作業の条件が変わります。「最低ロットは合計数量か、SKUごとか」を確認すると、見積もり後の数量調整を減らせます。
③デザイン資料・再現したい特徴
正面イラスト、三面図、ロゴデータ、配色指定、参考画像など、手元にある資料をまとめます。資料が多いことより、どうしても変えたくない特徴が明確であることが重要です。
顔、目と口の距離、頭身、髪型、衣装、ポーズなどに優先順位を付けましょう。正面イラストしかない場合は、側面と背面を誰が設計し、どの段階で承認するかを確認します。
④素材・加工・付属品・包装
生地の毛足や手触り、刺繍、プリント、金具、衣装、小物、取り外しの可否を整理します。商品タグ、ネーム、OPP袋、台紙、個箱など、納品時に必要な包装も見積もり条件です。
素材名が分からなくても問題ありません。「短い毛足で表情を見せたい」「子どもが抱きやすい柔らかさにしたい」「店頭で吊り下げたい」のように、見た目、用途、売り方を伝えれば提案を受けられます。
⑤予算・希望納期
予算は、希望額と上限を分けて伝えます。納期も、発売日・イベント日と、倉庫や会場へ届いてほしい日を分けてください。納品後の検数や再梱包に必要な日数も確保します。
スケジュールは、問い合わせ日からではなく、仕様確定、最終サンプルの承認、量産開始、工場出荷などの起点で確認しましょう。修正回数、資材調達、工場の稼働、輸送方法によって前後するため、短納期を優先する場合は変更できる仕様も伝えます。
⑥品質・表示・権利の条件
許容できない不良、必要な検品、対象年齢表示、タグの記載内容、社内監修者、承認期限を整理します。販売地域や用途によって必要な試験・表示が異なるため、仕様確定前に確認してください。
第三者のキャラクターやブランドを使う場合は、著作権、商標権、意匠権などの利用許諾が必要になることがあります。OEM会社へ製造を依頼する契約と、キャラクターを利用する権利は別の問題です。
ぬいぐるみOEMのロット・費用・納期は何で変わる?
ぬいぐるみOEMのロット、費用、納期には、すべての会社・製品へ当てはまる固定相場がありません。

同じデザインでも、サイズ、SKU、素材、加工、包装、検品、物流の条件と、見積もりに含む委託範囲で変わります。
最小ロットはサイズ・仕様・SKUごとに変わる
最低ロットは、OEM会社や工場の生産体制、調達する素材、製品サイズ、加工方法、SKU数で異なります。「小ロット対応」という表現だけでは、自社の希望数量に合うか判断できません。
確認したいのは、1注文の合計数量だけでなく、色・衣装・サイズ違いを含む1SKUごとの最低数量です。増産時に同じ素材を調達できるか、初回と再注文で条件が変わるかも聞いておくと安心です。
費用は本体単価だけでなく総額で比べる
見積もりでは、本体の量産単価に加え、三面図・デザイン、サンプル、修正、刺繍や付属品、タグ、包装、検品、国際輸送、通関、国内配送を確認します。本体単価が安くても、必要な工程が別料金なら、最終的な予算は逆転することがあります。
数量を増やすと単価が下がる場合でも、発注総額と在庫負担は増えます。社内比較では「1個当たりの価格」と「日本の指定先へ届くまでの総額」を分けて記録しましょう。
納期は仕様確定・サンプル・量産・輸送の合計で考える
納期は、仕様確定、サンプル制作・修正、量産、検品、輸送の合計です。資材調達、修正回数、数量、工場の休暇、輸送方法によっても変わります。
ANMSの現行フローでは、サンプル制作は通常2〜3週間ほどが目安です。量産と輸送を含む全体の目安を平均2〜4カ月としています。
詳細な工程例では標準約3カ月としていますが、いずれも仕様や数量、修正状況で前後します。発売日が決まっている場合は、ANMSの制作工程ガイドも参考に、早めにご相談ください。
確認対象 | 変動する主な条件 | 見積もり時の質問 |
|---|---|---|
ロット | サイズ、SKU数、素材、加工、工場 | 最低数量は合計ですか、SKUごとですか |
サンプル費 | 図面、素材、修正内容、実物送付 | 何が含まれ、どの修正から追加費用ですか |
量産単価 | 数量、サイズ、生地、刺繍、付属品 | 数量別の単価と、単価に含む仕様は何ですか |
包装・検品 | 個包装、タグ、全数・抜き取り、検針 | 包装と検品はどの範囲まで含まれますか |
物流 | 輸送方法、通関、関税・税、納品先 | 日本の指定先までの費用ですか |
納期 | 仕様確定、修正、量産数、工場休暇、輸送 | どの時点から起算し、延長要因は何ですか |
ぬいぐるみOEMを発注して納品されるまでの5ステップ
発注者が判断・承認するタイミングを、相談、仕様、サンプル、量産、納品の5段階にまとめます。

会社ごとの事務手続きや細かな製造工程をすべて示すものではなく、次の工程へ進む前に何を確認するかを把握するための区分です。
①相談・見積もり
用途、対象年齢、数量、サイズ、予算、希望納期、デザイン資料を共有します。すべての仕様が未確定でも、決まっている条件と提案してほしい条件を分ければ相談できます。
見積もりを受け取ったら、委託範囲、含まれない費用、支払い時期、再見積もりになる条件を確認します。複数案がある場合は、価格差だけでなく、省かれる仕様と品質・納期への影響も聞きましょう。
②三面図・仕様書の作成
正面・側面・背面の形、寸法、素材、色、刺繍、付属品、タグ、包装を決めます。監修する人と承認期限も決め、変更履歴が分かる形で仕様を管理します。
サンプル後の変更は、作り直しや資材の再調達につながります。顔、シルエット、サイズなど、商品価値に直結する部分は三面図の段階で十分に確認してください。
③サンプル作成・修正・承認
確定した三面図と仕様書を基にサンプルを作り、形、表情、色、手触り、重量、パーツ位置、付属品、タグを確認します。写真・動画だけでは分かりにくい手触りや重量を重視する場合は、実物確認の時間も見込みます。
修正後に問題がなければ、最終サンプルとして承認します。「かわいい」「少し違う」という感覚だけで終わらせず、どの状態を合格としたかを仕様書と写真に残しましょう。
④量産・検品
本番資材と最終サンプルが承認条件と一致しているかを確認し、量産へ進みます。量産中の進捗共有、検品方法、不良判定、問題発生時の連絡方法も事前に決めておきます。
検品では、全数・抜き取りの別、外観、寸法、縫製、汚れ、付属品、包装、検針など、対象項目を明確にします。不良が見つかったときの再検品、修正、再生産も、納期への影響と合わせて確認してください。
⑤輸送・納品
量産と検品が完了したら、輸送、通関、国内配送を経て納品されます。輸送方法、梱包単位、納品先、倉庫の受入条件を共有し、到着後に数量と外観を確認します。
納品後の不良連絡には期限が設けられている場合があります。検数を誰がいつ行うかまで社内で決めておきましょう。
ぬいぐるみOEM会社を選ぶ4つの確認ポイント
OEM会社によって差が出やすい、対応範囲、見積もり条件、品質管理、連絡・納品の4領域に絞って比較します。これは会社ランキングではなく、初めて発注する担当者が最低限確認したい項目です。

価格だけでなく、自社に足りない設計、海外工場との連絡、品質管理、物流の機能を補えるかで選びましょう。
確認ポイント | 会社へ聞く質問 | 確認資料 | 自社で必要な担当 |
|---|---|---|---|
企画・設計 | 正面イラストから何を作成できますか | 三面図、仕様書、修正履歴 | 商品企画・キャラクター監修 |
見積もり | ロット、追加費用、再見積もり条件は何ですか | 内訳付き見積書、条件表 | 予算・購買担当 |
品質管理 | 最終サンプルをどう量産・検品へ引き継ぎますか | 品質基準、検品報告 | 品質・商品責任者 |
連絡・納品 | 進捗共有と通関・指定先納品の範囲はどこまでですか | 工程表、報告例、納品条件 | 進行・物流担当 |
①企画・設計からどこまで対応するか
手元に正面イラストしかない場合は、三面図と仕様書を作成できる会社が適しています。素材や加工が予算に合わないとき、見た目を保った代替案を提案できるかも確認しましょう。
図面を作るだけでなく、案件に合う工場の選定や、工場が量産できる指示への変換まで誰が行うかが重要です。自社にぬいぐるみ設計の担当者がいない場合は、設計支援を比較の中心に置きます。
②ロット・見積もりの条件が明確か
最低ロットがSKUごとなのか、注文全体なのかを確認します。見積書では、サンプル、修正、包装、検品、輸送が含まれるかを同じ項目で比較してください。
仕様変更、追加修正、為替や物流費の変動など、金額が変わる条件も確認します。安い見積もりを選ぶより、前提と追加費用が明確な見積もりを選ぶほうが、社内予算を管理しやすくなります。
③サンプルと量産品の品質をどう管理するか
最終サンプルの承認後、実物、仕様書、本番資材、写真をどのように量産現場へ引き継ぐかを聞きます。寸法や重量の許容差、パーツ位置、OK・NG例、不良時の対応まで文書化できる会社なら、担当者間の認識差を減らせます。
現地検品、第三者検品、国内確認のどこまで行うかも会社によって異なります。「検品あり」という言葉だけでなく、対象項目、件数、報告形式を確認してください。
④連絡・進捗共有・納品まで任せられるか
海外工場で生産する場合は、仕様変更や不具合を日本語で正確に伝えられる窓口があるかを確認します。写真、動画、工程表のどれで、どの頻度で進捗を共有するかも判断材料です。
工場出荷で業務が終わる会社もあれば、通関と国内配送まで担う会社もあります。自社に海外物流の担当者がいない場合は、日本の指定先まで一貫して管理できるかを確認しましょう。
サンプルと量産品のずれを防ぐには品質基準を管理できる委託先を選ぶ
サンプルを見て「かわいい」と承認するだけでは、量産担当者と検品担当者が同じ判断をできません。そのため、承認した状態を、実物、数値、名称、写真、OK・NG例へ変換した品質基準が必要になります。

ただし、この基準を発注者が自分で作る必要はありません。ここでは、委託先がどこまで用意してくれるかを確かめるための4つの視点を紹介します。
①最終サンプルを量産の判断基準にしているか
最終サンプルを、工場と検品担当者が共通の判断基準として使えるかが重要です。
量産品や本番資材を確認するときに、同じ最終サンプルと比較する運用になっているかを確認します。また、修正を重ねた場合でも、どのサンプルを最終承認したのか識別できる仕組みがあると安心です。
②寸法・重量・素材を数値と名称で記録しているか
寸法や素材を、担当者が変わっても同じ内容を特定できる形で管理しているかを確認します。
全高や重量には基準値と許容範囲を設け、生地や刺繍糸、付属品は名称や品番で記録されている状態が理想です。手触りや柔らかさなど、数値化しにくい項目は、素材見本や最終サンプルと比較して判断します。
③表情・姿勢・パーツ位置を同じ角度の写真で残しているか
数値で表しにくい見た目は、写真で比較できる状態になっているかが判断材料になります。
正面、側面、背面など、同じ角度と距離から撮影した写真があれば、目や口、衣装などの位置を比較しやすくなります。合格例と不合格例も用意されていると、検品担当者が変わっても判断をそろえやすくなります。
④不良判定と発見後の対応を量産前に決めているか
汚れ、縫製、寸法、パーツ欠落、包装不良など、不良の種類と許容範囲がどう決まるかを聞きます。全数検品か抜き取り検品か、写真や集計表でどのように報告されるかも、発注前に確認しておきたい項目です。
不良が見つかった場合に、再検品、現地修正、再生産、代替納品などのどれを行うかも重要です。費用負担と納期への影響を量産前に確認しておけば、問題発生後の判断を早められます。
ここまでの基準を、発注者が自分で作る必要はありません。見積もりの段階で、量産基準の作成や検品結果の共有まで任せられるかを確認しましょう。
基準書や検品報告の例を示せる会社なら、品質管理の体制を判断しやすくなります。ANMSでは、案件ごとの基準づくりから現地検品まで一貫して管理しています。
ぬいぐるみOEMに関するよくある質問
ここでは、問い合わせの可否や発注前の判断に関わる質問へ回答します。
ぬいぐるみOEMは1個から依頼できますか?
1個から作れる個人向けオーダーメイドサービスはありますが、法人向けOEMの最低ロットは会社や仕様によって異なります。
ANMSでは、現在10個から制作をご相談いただけます。色、衣装、サイズ違いを作る場合は、SKUごとの数量条件も確認しながらお見積もりします。
正面イラスト1枚だけでも相談できますか?
はい。ANMSでは、正面イラスト1枚から三面図を作成できます。サンプル制作へ進む前に、側面・背面、サイズ、素材、刺繍、付属品などを三面図・仕様書で決めます。
キャラクターの残したい特徴と、用途、希望数量、予算、納期を分かる範囲でお知らせください。未定の条件は、目的に合わせて一緒に整理します。
サンプルの修正は何回までできますか?
修正回数と費用はOEM会社の規定、修正の理由、工程によって異なります。工場が確定仕様を再現できていない場合と、仕様確定後に依頼主がデザインを変える場合を分けて確認してください。
ANMSでは、三面図の修正は無償で回数を設けず対応しています。実物サンプルが確定三面図どおりでない場合も無償で対応しますが、三面図確定後のデザイン変更には費用が発生します。最新条件はANMS公式サイトのFAQでご確認ください。
見積もりには何を用意すればよいですか?
用途、対象年齢、希望サイズ、数量、SKU数、予算、希望納期、手元のイラストを用意すると、相談が進みやすくなります。販売地域、付属品、包装、必要な検品が決まっている場合は、それも共有してください。
素材や加工が未定なら、「提案希望」と伝えて問題ありません。相見積もりでは、同じ数量、仕様、納品範囲を各社へ伝えると比較しやすくなります。
他社のキャラクターをぬいぐるみにできますか?
権利者から商品化に必要な許諾を得ていない第三者キャラクターを、無断でぬいぐるみにすることは避けてください。著作権、商標権、意匠権、ライセンス契約などが関係する可能性があります。
OEM会社へ依頼するだけで、キャラクターを利用する権利が得られるわけではありません。利用範囲、販売地域、数量、監修方法を権利者へ確認し、判断が難しい場合は専門家へ相談してください。
ぬいぐるみOEMは委託範囲と品質管理体制で選ぼう
まずは用途、数量、サイズ、仕様、予算、希望納期を整理し、どの工程まで依頼できるかを確認しましょう。
最終サンプルの承認後に量産基準を作る作業は委託先へ任せられるため、自社で作り込むことより、基準づくりと検品まで担える会社かどうかを確認することが重要です。
ANMSでは、法人・事業者向けを中心に10個から対応し、正面イラスト1枚からの三面図作成、工場選定、サンプル確認、現地検品、通関を含む納品まで一貫して支援します。
目的、数量、予算、希望納期、手元のイラストを分かる範囲でお送りください。ご相談・お見積もりは無料です。
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